ジャニーズJr.を応援するということは

来月、23歳の誕生日を迎えます。

まだ23歳、されど23歳。

平成生まれのゆとり世代。ゆとりとは程遠く日々忙殺される社会人一年目だけど、仕事には就いたばかりで、社会の荒波にはまだ全然揉まれていなくていいとこ撫でられた程度の、世間的に見れば学生上がりの小娘。

それでも確実に23歳は大人であって、あまり多くはない友人たちは結婚という人生の選択肢を選びつつある。

そんななかでわたしは、結婚の気配もなく恋愛に関心も薄くジャニーズJr.深澤辰哉くんに夢中なジャニオタ社会人生活を送っている。

結婚したいわけじゃない。ていうか全然したくない。それなのに、結婚という言葉を聞くたび、胸の奥で森の木々が風で揺さぶられるようにざわざわと不穏な空気を漂わせるのは、どうしてだろう。恋愛に意欲的になれない自分がどこか欠陥品のような気がしてしまうのはなぜだろう。

友人に限らず男女問わず、同年代の方たちが恋人や恋愛事に使っている時間をお金をわたしはたぶん、アイドルひいてはオタク活動に費やしている。同じコンサートに何度も行くし、たった数ページしか載らない雑誌も毎月買う。ジャニショの写真や公式グッズはもちろん、先輩グループのコンサートにつけばそのコンサートDVDやMV目当てのCDも買う。主に応援しているのがジャニーズJr.なせいか、僅かな供給を一滴も零すまいと真剣になっている。

 

結局は楽しいから良いのだけど、こんなに熱心に心を傾けていて、彼らがデビューを諦めたときわたしの心はどうなるんだろう、とふと思う。デビュー組であったとしてもアイドルに絶対も永遠もないと思い知らされた昨今のアイドル事情において、深澤くんが唐突にアイドルをやめてしまう可能性もゼロではなくて。もしも深澤くんがアイドルを手放してしまったら?彼らに払ったお金は?使った時間は?わたしの人生は?大好きなアイドルがいなくなってしまったとき、わたしには何が残るのだろう。彼らに注いでいた熱情は時間はお金は何もわたしに残してはくれないのだろうか。

数年後、ジャニオタでなくなった自分を想像して、日々潤いとトキメキを得ることもなく夢中になるものもなくただ漫然と一人で生きる姿に、ちょっぴり怖く、そしてたまらなく虚しくなる。 

 

 

アイドルは、偶像崇拝

自分の人生があってこそのオタク活動。

 わかってはいるけれど、それでもたまに、ごくたまに、たくさんの人に夢とトキメキを与えてたくさんの人を笑顔にして大切な仲間と時間を共有して手を取り合って充実した人生を送っているように見えるアイドルくんたちが、眩しくて眩しくて直視できない時がある。 

 アイドルと自分を比べて空っぽな自分を嘆いてそしてそんな自分をばかみたいだと嘲りたくもなる。

 

眩しいくらい輝くものは、同時に影をも作り出すって言ったの誰だっけ。 

 

 ジャニーズJr.に夢中になるということは、より不透明な未来に期待を寄せ願いを込めトキメキを求めること。難しいこと考えず、ジャニオタの美味しいところだけを味わって楽しくオタクしようね。

おわり